■ ID | 999 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 埼玉県荒川低地上流域における沖積層の層序と古環境の変遷 |
■ 著者 | 石原武志
東京大学大学院 須貝俊彦 東京大学大学院 水野清秀 (独)産業技術総合研究所 八戸昭一 埼玉県環境科学国際センター 松島紘子 東京大学大学院 久保純子 早稲田大学教育学部 |
■ 出版元 | |
■ 出版年 | 2008 |
■ 誌名・巻・号・年 | 日本地理学会2008年度春季学術大会、平成20年3月29日 |
■ 抄録・要旨 | 本研究では荒川低地上流域における沖積層の層序をボーリングデータを基に検討し、荒川低地全域における一連の沖積層の層序と堆積環境の変遷を検討した。荒川低地における沖積層序の形成過程は以下の通りである。@最終氷期極大期に台地を開析した谷に中礫を主体とするG1u層が堆積した。A更新世末期の温暖化に伴って中・下流域では氾濫原堆積物からなる砂泥互層が堆積し、上流域ではS1層(砂層)が堆積した。B完新世前期には急速な温暖化に伴う海水準上昇により内湾が拡大し、中・下流域では海成層が堆積し、上流域では荒川大橋付近まで細粒な氾濫原堆積物で構成されるようになった。C6800yBP以降中・下流域では内湾の埋積が進行しデルタフロントや氾濫原の環境となり、上流域ではS1m層(粗砂層)が堆積した。D3800yBP頃から堆積速度が減少し、久下橋以南の地域に細粒の氾濫原堆積物(S1u層)が堆積した。 |
■ キーワード | 荒川低地、ボーリングデータ、沖積層、地質断面図、海水準変動 |
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